新着情報
第十二興洋丸 合いドック
2025年9月11日~9月15日
浅川造船株式会社(愛媛県今治市)
https://www.asazo.com/
【主な工事内容】
・船体塗装
・機関および周辺機器の開放整備
・船体配管等の腐食部修理
・荷役設備整備、スロップ排出ポンプ交換
愛媛県今治市の浅川造船株式会社様に初めて入渠しました。
建造から20年を経た第十二興洋丸、年数の割に状態はいいのですが、配管など腐食により手を入れなければいけない箇所が多くあります。
工事を始める前に、造船所スタッフと現場で入念に打ち合わせと確認をします。


『船体掃除、塗装』
1年間の汚れを念入りに落とし、丁寧に船体の塗装をしてもらいました。
船底および船側立ち上がり部に貝類が多く付着していました。
船体の汚れを特別な高圧洗浄機で落としていきます。荒れた肌面には工具を使って整えます。
綺麗になった船体に塗料を塗り重ねていきます。


『機関および周辺機器の開放整備』
今回は検査のないドックですが、定期的な整備が必要な部品を交換し、安定した運航ができるように
予防保全の考え方で整備を進めていきます。
毎日休みなく動いてくれているエンジン、良い状態で次のドックまで運転出来るように整備します。


『荷役設備整備、スロップ排出ポンプ交換』
荷役配管バルブやカーゴポンプなど安定的に荷役を行うために、入渠中に出来る限り整備をしていきます。
動きが悪かった荷役配管バルブを分解整備したり、カーゴポンプの作動油を交換します。念入りに試運転をして完了。これで安心して荷役が行なえます。
作動に不具合を起こしたスロップポンプ(タンク洗浄水を船外排出するポンプ)を新品のものに交換しました。


『出渠』
各部整備を終えてドックから出す朝。
ドックに海水を張り込み、タグボートにサポートされながら出渠です。

『出港』
整備した機器の試運転と航海機器の調整も無事終え、明日からの荷役に向けて今治港を出港します。
海路平安、興洋海運の願いです。ご安全に!

若海丸 中間検査ドック
2025年7月16日~7月22日
株式会社高原造船所(広島県尾道市)
【主な工事内容】
・国土交通省(JG)中間検査受験
・船体塗装
・機関開放整備
・ホールド内ラッシングピース追加
・ファンネルマーク取り付け 他
広島県尾道市向島の高原造船所に入渠しました。
若海丸を購入させていただき初めてのドックで、今回は建造後初めての中間検査となります。
運航中は見ることが困難な船内外各所を確認しながら、並行して中間検査の準備を進めていきます。
建造から2年ほどの若い船ですが、船の用途に合わせての小改造があったりします。

『船体掃除、塗装』
船体の汚れを高圧洗浄機で落とし、丁寧に船体の塗装をしてもらいました。
若い船ですので、船底に目立った汚れもなく、良好な状態であることを確認しました。
高圧で噴出される水で船体に付着している貝や海藻などを洗い落とし、
きれいになった船体に新しい塗料を塗装していきます。


『機関開放整備』
今回は中間検査ですので、機関を開放し、細かな部品まで点検整備し国土交通省の検査を受けます。
船の心臓と言えるメインエンジンと発電機エンジン及び周辺機器を整備していきます。
毎日休みなく動いてくれているエンジン、良い状態で次のドックまで運転出来るように整備します。


『カーゴホールド ラッシングピース追加取り付け』
荷物を積み込み安全に運ぶために、荷物をワイヤーなどで船倉に固定をしますが、
運ぶ荷物の形状によって、ラッシングピースを最適な場所に設置する必要があります。
運航社様が変更になり、運ぶ荷物も変わってくるため、新たに船倉壁にラッシングピースを設置しました。
これからも多種多様な荷物を安全に安定的に輸送させていただきます。

『ファンネルマーク取り付け』
弊社で購入させていただいてから運航社様が変更となり、煙突に表示するファンネルマークも付け替えます。
新たな明和海運㈱様のMマークに恥じぬよう、安全で安定した運航を継続してまいります。

『出渠、出航』
各部整備を終えて出渠の朝。
ドックに海水を張り込み、タグボートにサポートされながら出渠です。
入念な試運転と確認を終えて、新たな航海への船出です。
海路平安、興洋海運の願いです。ご安全に!


2025年5月 若海丸を購入
輝水号 合いドック
2025年5月12日~5月16日
有限会社下津井造船所(岡山県倉敷市)
http://shimotsuizousensyo.co.jp/
【主な工事内容】
・船体塗装、プロペラ防汚塗装
・エンジン自主整備、消耗品交換
・シールスタン交換
・操舵機メンテナンスハッチの交換
・操舵機主要部品の交換 他
「㈲下津井造船所」に入渠しました。
一年ぶりのドック。下津井造船所に入港しました。
船底塗装状態に若干の問題が有り、来年のドックで対処することを確認しました。

『船体掃除、塗装』
1年間のサビや汚れを念入りに落とし、丁寧に船体の塗装をしてもらいました。



輝水三号で防汚効果が確認できたプロペラの防汚塗料を、輝水号にも塗装しました。

『エンジン自主整備、消耗品交換』
エンジンのオイルやエレメントなど、消耗品を交換します。
同時に細部まで点検し、異常が無いことも確認します。
『シールスタンの交換』
万が一の機関室への浸水を防ぐシールスタンを交換します。

『操舵機メンテナンスハッチの交換』
操舵機の整備に合わせ、メンテナンスハッチを交換します。
緊急時にも簡単にハッチの開放が出来るような仕様に模様替えします。

『操舵機主要部品の交換』
操舵機の整備で、メーカー(YAMAX)による主要部品を交換します。
古い船なので現行機の部品とは合わない部分もあり、一点毎に確認しながら作業を行います。
作業後の作動確認も行い、安心して舵をきることが出来ます。

『下架、出港』
念入りな試運転を行い、母港である水島港へ戻ります。
綺麗になった船体と整備された機器類。これからも安全な作業を継続してまいります。

輝水三号 合いドック
2025年5月7日~5月10日有限会社下津井造船所(岡山県倉敷市)
http://shimotsuizousensyo.co.jp/
【主な工事内容】
・船体塗装、プロペラ防汚塗装
・エンジン自主整備、消耗品交換
・クラッチオイル交換
5月大型連休の後、輝水三号が「㈲下津井造船所」に入渠しました。
『入港、上渠』
船台の位置を慎重に合わせ、無事ドックへ上架しました。
毎年整備をしてくださっている下津井造船所さんに感謝です。

『船体掃除、塗装』
1年間の汚れを念入りに落とし、丁寧に船体の塗装をしてもらいました。
船底は比較的綺麗な状態でした。昨年はじめてプロペラの防汚塗装を施しましたが、その効果を確認すると
プロペラの付着物は大幅に低減され、防汚塗装の効果が確認出来ました。
今年は輝水三号から水平展開し、輝水号にも防汚塗装をします。



『船体整備、整理整頓』
日頃出来ない工具を使ったサビ落としや船内の整理整頓。
自分たちで出来ることは自分たちで整備しました。
船の前後進を切り替えるクラッチのオイルを、専門業者により交換をしてもらいました。

『煙突パイプの塗装』
エンジンの排気ガスを排出する煙突のパイプ。
パイプは鉄で出来ていますが、毎年サビだらけになります。
工具を使ってサビを落として綺麗にして、高温にも耐えられる専用塗料を塗装します。

『下架、出港』
整備したエンジン、放水銃などの試運転を入念に行い、母港である水島港へ戻ります。
これからも安心安全な作業を継続してまいります。


高瀬舟の模様寄贈
2020年5月
弊社 代表取締役が地元の加瀬野久志氏に作成を依頼した高瀬舟の1/10模型を倉敷市に寄贈しました。
高瀬舟とは、江戸時代初期から川を利用した物流の手段として用いられた川船のことで、
江戸時代から大正時代のころまで各地の川で広く運航されていました。
玉島港は北前船(千石船)の寄港地で、江戸時代中期に最も繁栄し、北国の物資を満載した北前船で賑わったそうです。
高瀬舟は高梁川水系を、下りは米、煙草、鉄、銅などを、上りは塩、ニシン粕などを運搬していました。
倉敷市が2018年に北前船の寄港地として日本遺産に認定されたのを受け、「北前船と共に玉島の発展を支えた高瀬舟を多くの人に知ってもらいたい」との思いで製作と寄贈をしました。
高瀬舟の模型は、倉敷市玉島市民交流センターに展示され、隣には北前船の模型も展示されています。
日本の沿海から玉島港に発着した北前船、そして高梁川を忙しく往来する高瀬舟。
当時の玉島港の賑わいに思いを馳せます。
なお、弊社最寄り駅の新倉敷駅待合い広場にも北前船(千石船)の模型が展示されています。
お近くにお越しの際は、ぜひご覧ください。
*加瀬野久志(クラフト加瀬野)  http://ofune2.la.coocan.jp/kaseno/index.html
*倉敷市玉島市民交流センター https://www.tamashima-cec.jp/