新着情報
第三明裕丸 竣工
2026年2月27日株式会社波方造船所(愛媛県今治市)
2026年2月27日、愛媛県今治市の(株)波方造船所様でかねてから建造を進めておりました、
弊社新造貨物船「第三明裕丸 499GT」が竣工いたしました。

建造中から進水式、竣工までの様子をご紹介させていただきます。
『建造中』
鋼鉄のブロックを船台に載せて、熟練の職人さんたちが溶接していきます。だんだんと船の形になっていきます。

荷物を積み込む貨物艙(ホールド)も形になってきました。

機関室のエンジンやポンプ、配管なども少しずつ設置されていきます。

船の形が出来てきたら次は塗装です。
何層にも塗り重ねて、滑らかで綺麗な塗装面が出来てきます。

最後に明和海運(株)様のMマークが描かれた煙突カバーを取り付けます。

『進水式』
大安の2月5日、晴れて進水式を迎えることが出来ました。

進水式は、新造船舶が生まれて初めて海に浮かぶ瞬間を祝う式典であり、船の誕生を祝い航海の安全を祈る式典です。
来賓の方々にご臨席賜り、ご近所の皆様もお迎えして厳かにそして賑やかに進水式を執り行いました。
神事に続き、弊社代表の岡部による命名式、そしてお集まりいただいた皆様にお菓子や餅まきをさせていただきました。


いよいよ支綱切断され、第三明裕丸は船首のくす玉が割れ、
紙吹雪が舞い散る中ゆっくりと雄大に海原へと進水していきました。

『公試運転』
第三明裕丸も竣工に近づき、船としての性能と安全性を確認するため試運転が行われました。速力、操舵旋回性能、機関部の安全試験、航海計器の正常作動など多岐にわたる計測やテストが行われます。同時に国土交通省の検査官による検査確認がなされました。非常に振動の少ない船で、操作性もよくて扱いやすく、計画通りの性能が確認されました。


『竣工』
最終的な艤装工事も終えて、いよいよ造船所から第三明裕丸が船主へと引き渡されました。
喜びと同時に緊張の瞬間です。


出航の準備を整えて、おめでたい初荷に向けて大海原に出航してまいります。
安全・安定運航により多くの皆様のご期待にこたえられるように乗組員の皆様と協力してまいります。

海路平安、興洋海運(株)の願いです。ご安全に!
光和丸 中間検査ドック
2025年12月16日~12月22日
株式会社高原造船所(広島県尾道市)
【主な工事内容】
・国土交通省(JG)中間検査受験
・船体塗装
・ハッチカバー修理
・機関開放整備
・ユニシェル(海洋生物付着防止装置)取付け
・ファンネルマーク取り付け 他
広島県尾道市向島の高原造船所に入渠しました。
今回は国土交通省による中間検査となります。
運航中は見ることが困難な船内外各所を確認しながら、並行して中間検査の準備を進めていきます。
建造から17年ほど経過した船です。船齢に伴う傷み具合を確認し整備を実施します。

『船体掃除、塗装』
船体の汚れを高圧洗浄機で落とし、丁寧に船体の塗装をしてもらいました。
船底の塗装の痛みがあったのか、船尾外板や海水取入口付近に貝類の付着が見受けられました。
高圧で噴出される水で船体に付着している貝や海藻などを洗い落とし、
きれいになった船体に新しい塗料を塗装していきます。


『ハッチカバー修理』
貨物室のお客様からお預かりした大切な荷物を雨風から守るハッチカバー。
スムーズに動くように走行ローラーと回転軸を交換しました。
また、ハッチカバーの開閉ヒンジを交換しました。
ハッチカバーがスムーズに動き、そして確実に閉止することが出来るようになりました。

『機関開放整備』
今回は中間検査ですので、機関を開放し、細かな部品まで点検整備し国土交通省の検査を受けます。
船の心臓と言えるメインエンジンと発電機エンジン及び周辺機器を整備していきます。
毎日休みなく動いてくれているエンジン、良い状態で次のドックまで運転出来るように整備します。


『ユニシェル(海洋生物付着防止装置)取付け』
船舶は様々な要因によって性能が低下し、安全運航に支障を与えることがあります。
その1つの原因として、シーチェストや海水パイプにフジツボ等の海洋生物が付着して、通路を閉塞し、海水流量の不足により主機関や補機がオーバーヒートすることがあげられます。
これらの対策として、ユニシェル装置を導入しました。
ユニシェルは、薬液注入方式の海洋生物付着防止剤で、
海水パイプ内の貝類付着防止とパイプ内の腐食を防止する性能も持っています。

『ファンネルマーク取り付け』
運航会社様が明和海運㈱様に変更となり、煙突に表示するファンネルマークも付け替えます。
新たなMのマークに恥じぬよう、安全で安定した運航を継続してまいります。

『出渠、出航』
各部整備を終えて出渠の朝。
ドックに海水を張り込み、タグボートにサポートされながら出渠です。
入念な試運転と確認を終えて、新たな航海への船出です。
海路平安、興洋海運の願いです。ご安全に!


高瀬舟の模様寄贈
2020年5月
弊社 代表取締役が地元の加瀬野久志氏に作成を依頼した高瀬舟の1/10模型を倉敷市に寄贈しました。
高瀬舟とは、江戸時代初期から川を利用した物流の手段として用いられた川船のことで、
江戸時代から大正時代のころまで各地の川で広く運航されていました。
玉島港は北前船(千石船)の寄港地で、江戸時代中期に最も繁栄し、北国の物資を満載した北前船で賑わったそうです。
高瀬舟は高梁川水系を、下りは米、煙草、鉄、銅などを、上りは塩、ニシン粕などを運搬していました。
倉敷市が2018年に北前船の寄港地として日本遺産に認定されたのを受け、「北前船と共に玉島の発展を支えた高瀬舟を多くの人に知ってもらいたい」との思いで製作と寄贈をしました。
高瀬舟の模型は、倉敷市玉島市民交流センターに展示され、隣には北前船の模型も展示されています。
日本の沿海から玉島港に発着した北前船、そして高梁川を忙しく往来する高瀬舟。
当時の玉島港の賑わいに思いを馳せます。
なお、弊社最寄り駅の新倉敷駅待合い広場にも北前船(千石船)の模型が展示されています。
お近くにお越しの際は、ぜひご覧ください。
*加瀬野久志(クラフト加瀬野) http://ofune2.la.coocan.jp/kaseno/index.html
*倉敷市玉島市民交流センター https://www.tamashima-cec.jp/